9月1日は防災の日。関東大震災の日が防災の日になっている事は、皆さんご存知と思います。しかし100年という年月と、その間に発生した2度の大震災を含めた数多くの地震。その度ごとに多くの悲劇をもたらした事を思えば、「忘れた頃にやって来る」ではなく、防災意識を胸に刻んで、被害を最小限に食い止める人間の知恵を発揮したいものです。
そういう意味で9月1日はもっと特別な日にするべきだと思います。皆さん!いざという時の防災グッズや、賞味期限の過ぎていない非常食。常備されてますか?
地震と住宅の話は残念ながら切っても切れない話です。国内の戸建て住宅のうち17%が耐震基準を満たしていないそうです。今後の南海トラフ巨大地震を思えば、ショッキングな現実です。大手住宅メーカーの社長が構造躯体のみ自社で施工し、あとは地場の工務店が安価で施工する形態に言及し、耐震基準を満たした良質な住宅供給は喫緊の課題と話していました。誠にその通りだと思います。
しかし耐震基準を満たしていない既存の住宅が多い事が問題であり、大手住宅メーカーで耐震改修を事業の柱とするには、今の新築事業があまりにも大きく、容易に転換できないのが日本の住宅業界の悲しい現実かなと私は思います。