今回も外構に関するご相談。よく見かけるタイル目地よりの白い汚れ。コンクリートの白華現象。いわゆるエフロレッセンスです。
原因がコンクリートのひび割れ以外なら、多くは放置してもそんなに問題にはなりません。ただ見た目は写真のように印象が良くない事この上無い。
これはコンクリート内の水酸化カルシウムが雨等で外に染み出し、空気中の炭酸ガスと反応して結晶となるもの。究極のアルカリ性です。
除去するには酸性の薬剤で洗浄します。市販されているエフロ除去剤も良いですが、酸性の強い薬剤はあまり市販されていません。従って思ったより落ちないと言う感想が。
よく知られたトイレ洗浄剤「サンポール」が意外と良いんです。ただ大いに注意すべきは除去後、大量の水で丁寧に洗い流す事。中途半端なら周りのコンクリートが変色するのでご注意を!
写真はオーナー様の了解を得て、市販されていない専用薬剤を使用したビフォーアフター。ほぼ除去されました。繰り返し発生するなら根本的にコンクリートの打ち直しをするか、水が染み込まない様な処理をするかですが、コストを考えると数回でもサンポールで洗ったほうが良いかなと思います。
丁寧な水洗いは忘れずに!